投稿

8月, 2026の投稿を表示しています

[Linux]dm-crypt

はじめに システム上のデータを暗号化して保護する場合、その対象が少なければ、ファイル単位で1つずつ暗号化することは可能です。しかし、コンピュータ上に存在する全てのデータを保護したい場合や、あるパーティションのファイルをすべて保護したい場合、1ファイルずつ暗号化するのは現実的ではありません。 Linuxカーネルには、ファイルシステム全体を暗号化するdm-cryptという機能がサポートされています。 dm-cryptとは dm-cryptは、LinuxカーネルのDevice Mapperを利用したブロックデバイス暗号化機能で、任意のファイルをファイルシステムの用にマウントする機能です。 暗号化の際の鍵管理には、LUKSを使った運用が推奨とされています。 LUKSとは LUKS(Linux Unified Key Setup)は、「鍵をどう管理するか」を決めた規格です。つまりdm-cryptだけでは、「鍵をどこへ保存する?複数人で使う?パスワード変更する?」などが決まっていません。 そこでLUKSが「鍵スロット、メタデータ、暗号方式、UUID」などを管理します。 cryptsetupコマンド dm-cryptの暗号化ボリュームをセットアップするコマンドは、cryptsetupコマンドを使用します。 書式 cryptsetup [オプション] [サブコマンド] [サブコマンド引数] cryptsetupの主なサブコマンド サブコマンド 説明 open (旧 luksOpen) LUKSデバイスを復号して利用可能にする close (旧 luksClose) LUKSデバイスを復号して利用可能にする status 開いている暗号デバイスの状態を表示する luksFormat デバイスをLUKS形式で初期化する luksDump LUKSヘッダー情報を表示する luksUUID LUKSデバイスのUUIDを表示する luksAddKey 新しいパスフレーズを追加する luks...

[Linux]GPG (GNU Privacy Guard)

はじめに GPG(GNU Privacy Guard)は、通信やストレージを暗号化・復号化したり、署名を行ったりする際に用いるツールで、GNUプロジェクトによって開発されています。 OpenSSLと似た用途もありますが、OpenSSLはSSL/TLSや証明書管理が得意なのに対し、GPGは個人間の暗号化や電子署名が得意です。 LinuxでGPGを利用するには、gpgコマンドを使用します。 gpgコマンド 書式 gpg [オプション] [サブコマンド] [引数] gpgサブコマンド サブコマンド 説明 --generate-key (--gen-key 省略形) 新しい鍵ペアを生成 --full-generate-key (--full-gen-key 省略形) 全機能で詳細な鍵ペアを生成(推奨) --list-keys 公開鍵一覧 --list-secret-keys 秘密鍵一覧 --import 鍵の取り込み --export 公開鍵の書き出し --armor ( -a ) でASCII形式で出力 --encrypt ( -e ) 暗号化 --decrypt ( -d ) 複合 --sign ( -s ) 電子署名 --verify 署名検証 --delete-keys 公開鍵削除 --delete-secret-keys 秘密鍵削除 GnuPGの鍵管理ファイル ファイル名 説明 trustdb.gpg 信用データベース 保持している鍵の信用度や有効性を記録している pubring.kbx / keyboxd (旧 pubring.gpg) 公開鍵が保存されるキーリング private-keys-v1.d/ (旧 ...